「ちゃんと働いているのに、なぜか生活が楽にならない」
シングルマザーの方から、こんな声を本当によく聞きます。
私は労務・人事の仕事に10年以上携わり、現在は課長職として働いています。
また、私自身もシングルマザーとして働いてきました。
その中で強く感じるのは、
制度が悪いのではなく、「知らないことで損をしてしまう人がとても多い」
ということです。
この記事では、現場で実際によく見る
シングルマザーが特に損しやすい会社制度を3つ、
できるだけ分かりやすく解説します。
シングルマザーが制度で損をしやすい理由
まず大前提として、シングルマザーの方が損をしてしまうのは
努力不足でも、甘えでもありません。
- 制度がとにかく分かりにくい
- 相談できる人がいない
- 「迷惑をかけたくない」と我慢してしまう
この3つが重なりやすいだけです。
制度は、本来「使ってはいけないもの」ではなく、
働く人を守るために用意されているものです。
損しやすい制度①|社会保険・扶養の勘違い
よくある誤解
「扶養に入れない=損」
「社会保険料を払うのはもったいない」
これはとても多い勘違いです。
実務の現場から見ると
確かに、社会保険料は手取りが減ります。
ですが、保険料だけで判断するのは危険です。
- 病気やケガをしたときの保障
- 傷病手当金
- 将来の年金額
これらは 扶養に入っていると受けられない、または少なくなる ことがあります。
短期的な手取りだけを見ると損に見えても、
長期的には「守られている」ケースも非常に多いです。
損しやすい制度②|休職・傷病手当金
よくある勘違い
- 体調が悪ければ自動的に傷病手当金が出る
- 休めば何とかなる
実際には、そう簡単ではありません。
課長として見てきた現実
- 医師の診断書がない
- 欠勤と休職の区別がついていない
- 会社への相談が遅れる
この状態だと、
本来もらえるはずの給付が受けられない ことがあります。
体調に不安があるときほど、
「早めに」「正式に」相談することがとても大切です。
損しやすい制度③|有給・欠勤・評価の誤解
よくある不安
- 有給を使うと評価が下がるのでは?
- 子どもの体調不良で休むのは迷惑?
労務の原則
有給休暇は、法律で認められた 労働者の権利 です。
原則として、有給を使ったこと自体で評価を下げてはいけません。
評価で見られているのは、
- 連絡の仕方
- 事前相談があるか
- 周囲への配慮
「休むこと」ではなく、
「どう伝え、どう対応しているか」 です。
頑張っている人ほど損をしやすい
これは、私が現場で何度も感じてきたことです。
- 真面目な人ほど我慢する
- 声を上げない人ほど損をする
- 知っている人だけが守られる
制度を知ることは、ズルではありません。
自分と子どもを守るための知識です。
まとめ|制度は「使っていい」
- 制度は頑張る人の味方
- 知らないと損、知っていれば守られる
- シングルマザーこそ知識が武器になる
このブログでは、
「制度が難しくて分からない」
「誰にも聞けない」
そんな不安を、少しずつ解消していきたいと思っています。
次の記事について
次の記事では、
私自身が離婚を経験しながらも、正社員とキャリアを手放さなかった理由
について書いています。
Aya/人事労務課長